大学受験にとって成績を伸ばすことはかなり重要です。
勉強しているのになぜか伸びない。。と悩む受験生が多いと思います。
今回は伸び悩んでいる受験生の特徴を解説していきます。
1.参考書に過度に期待してしまう
昨今、有名な参考書が出てきて○○の参考書があると早慶に受かりやすい。
この参考書を完璧にすれば、偏差値が70いけるなどよく聞きますが、結局本人次第がかなり大きいです。
高校の偏差値50の人が、英文解釈の透視図をやっても早慶の英語を読めるようにはなりませんし、高校の偏差値70の人が参考書を使わずに学校の授業だけで早慶の英文がスラスラ読めたりと前提条件が違います。
それまで培った勉強量や触れている文章によるので、一冊の参考書で劇的に変わるってことはありません。
ネットや勉強法指導塾では、ルートというものが存在しますが、あれは一種の弊害かもしれません。例えば基礎英文解釈を仕上げた後、ポレポレをやれば早慶の英文が読めるか?といえばそうではありません。
それが可能だったら、多くの受験生が早慶の長文が読めているはずです。
でも実際はそうではありません。
MARCHはMARCHレベル、早慶は早慶レベルの英文を大量に演習しないと中々成績は上がりません。そのレベルに合った演習をせず、MARCHレベルの参考書が終わったら、すぐ早慶レベルに行ってしまうと結局自己満で終わってしまうのです。
サッカーで例えると、ユースの練習の基礎終えたら、すぐプロの練習に参加してプロの試合に出ようとしているようなものです。
まずはユースの練習をしっかりやり、その後は試合に出て足りないところを練習で補いながら、プロへと昇格していきます。
段階を踏まずに技術がすぐに習得できるほど、英語長文は甘くありません。
2.インプットで終わってしまい、アウトプットを行わない。
これは偏差値50〜55の方に当てはまる事なのですが、意識をしないと自身の思考力が伸びることはありません。
こんな経験はありませんか?
一冊の問題集を完璧にしたのに違う問題が全く解けない。過去問を10年分やり込んだけど、成績が上がっている実感がない。
これらに当てはまる人は問題を解き終わったあと「なんとなくこうだろう」「取り敢えず最大、最初がきたら微分でしょう」といった根拠が全くない"感覚"で終わらせているのが殆どです。
このような思考法だとザルに水を貯めているのとなんも変わりません。
問題を解くとき、参考書学習をするときはしっかり意識をして取り組まないといけません。
「これってつまり何を言ってるんだろう?」
「要するにこういうことなんだろ」
と偏差値65以上の人たちは無意識にこの学習をしています。決して才能といったものではないのです。しっかり論理的に考えられるのかが重要です。
その為にはまず演習した問題の解説をみて自分の言葉で置き換えてみましょう。
凄い面倒臭い作業ですが、こういった泥臭いことの積み重ねで思考力は伸びていきます。
3.傾向を追ってしまう
間違ったやり方としてはこの大学は過去問の傾向からすると数学Ⅲの微積だけ出るからそこの分野だけやろう。といった問題がよく出る分野だけをピックアップしてそこだけ注力してしまうことです。
受験で出る範囲は正直殆ど決まっています。理系なら数学Ⅲと整数、確率、ベクトルがでます。なぜなら重要かつみんなが苦手だからです。特に整数が苦手な人はかなり多いです。だからMARCH以上の大学になると数列と整数の問題を混ぜた問題をだしますし、直感的に分かりにくい問題がでます。
逆にみんなが解きやすい数1や数2はあまり出ない印象です。そこまでバリエーションが多い訳ではないので、演習を積んでいる受験生からするとまたこのパターンね。という感じで難なく解けてしまうのです。
入試は落とす試験です。
みんなが解きやすい問題を出したら、多くの受験生が解けてしまい差別化するのが難しくなります。
確実に合格するには、傾向を追わずに満遍なく単元毎に同じレベルにするのがベストです。
この大学はここがよく出やすいといったことばかり追っていると、傾向が変わった瞬間パニックになり、頭が真っ白で問題が解けなくなってしまいます。そして受験生は口を揃えていいます。「難化した…」
実は難化したのではなく、柔軟に対応できなかったのが原因なのです。
さらに最近の入試は入試改革制度により、多くの大学が総合問題を入れたり、問題文を英語にしたりと色々変えています。
今後もこの動きが進むと思います。
この問題がよく出るから、ここを固めようではなく、どんな問題、傾向がきても柔軟に対応できる人材を大学は求めていると思うので、傾向を求めすぎない勉強をすることをお勧めします。